メッセージ映画館でみてきました。
ネタバレありの感想を書いています。
画像:youtube 映画『メッセージ』本予告編
もくじ
メッセージ あらすじ
メッセージのあらすじです。
突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。謎の知的生命体と意志の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを探っていく。その謎を知ったルイーズを待ち受ける、美しくそして残酷な切なさを秘めた人類へのラストメッセージとは―。引用:映画『メッセージ』 | オフィシャルサイト
原作は 短編小説『あなたの人生の物語』。
監督は、『プリズナーズ』『ボーダーライン』などで独特の映像美と世界観が高く評価されているドゥニ・ヴィルヌーヴ。
最新作は『ブレードランナー2049』で10月27日公開とです。
本編は約116分となります。
メッセージ 予告動画
あらすじ、設定、予告動画から『コンタクト』や『インターステラー』みたいな雰囲気の映画かなと思います。
実際、しっとりと静かな映画でした。
メッセージ ネタバレなしの感想
大小突っ込み所があるのはどの映画でも言えることなので、そのあたりを差し引いても、考えさせられる面白い映画だと思います。
作品のテーマが『言語とコミュニケーション』と非常に専門的な分野を114分という時間でうまく収めたなあと思えます。
構成や展開も非常にスムーズで、余計なシーンはほとんどない印象です。
あらすじに書かれている『美しくそして残酷な切なさを秘めた人類へのラストメッセージとは―』についても、見終わった後になるほどなあと思えるものでした。少しでも興味が湧いた方は、公式の情報程度でがまんしてネタバレなしで観ることをお勧めします。
1度目よりも2度目。おそらく何度か繰り返し見ることで見えてくることもある映画だと思います。私もレンタル、もしくは購入して何度か見ると思います。
メッセージ ネタバレありの感想
ここから先、ネタバレありの感想となります。
メッセージを時系列で振り返る
フラッシュバックのように挟み込まれる娘とのシーン。
これ、過去のイメージではなく未来のイメージ(正しくは過去も未来もないって解釈?)ってことだったんですね。
フラッシュバックのシーンがすべて未来のイメージとわかったうえで見ると、意外と単純な流れです。
- 地球に謎の巨大飛行物体があらわれる
- ルイーズとイアンが異星人と接触
- ルイーズが異星人より表義文字を獲得、覚醒(未来をみる力を手に入れる)
- ルイーズとイアン結婚
- ルイーズ、国際会議で中国軍のシェン上将と面会
- ルイーズ、娘のハナを出産
- ハナの幼少時、ルイーズはイアンと離婚
- ハナ、成人前後で病死
- ルイーズ、「ヘプタポッドの言語」を出版
ラストシーンで伏線がひとつにまとまる感じは「おお!」と思います。
フラッシュバックの演出で、勝手に過去の記憶と捉えてしうのでこの結末は驚きました。
しかし主人公のルイーズ。
これはもう、ジョジョの奇妙な冒険6部のプッチ神父じゃないですか。
『明日「死ぬ」とわかっていても「覚悟」があるから幸福なんだ!』
jojo6部プッチ神父談
主人公のルイスは全てを知っているわけです。
イアンと結婚し、娘を授かり、その娘はガンで亡くなってしまうことを。
しかし、それでもイアンとの結婚、娘の出産を選びます。
ルイスは自身の未来を受け入れる選択をします。
メッセージ 伏線とその回収
・最初の「コミュニケーションがとれても未婚の人もいる。」という主人公の言葉
この時点で主人公は未婚。
世の中を見渡した時のイメージとして聞き流してしまいそうですが、実は自身の事なのかなと。
・娘からの質問とその答え
異星人からのラストメッセージのやり取りの中でイアンが発言し、その言い回しを知る事になります。
・娘の粘土に異星人のイメージ
娘がもう異星人のシルエットを知っている。異星人との接触よりも後の出来事。
・主人公の離婚の原因を娘に伝えるシーン
おそらく、主人公ルイスは未来が見通せる事など真実をすべてイアンに話したのだと思います。
たぶん、まだまだあるのでしょうが映画館で一度しかみていないので確認できず。
メッセージ あのシーンは何だったのか?
- 異星人から渡された武器とは何だったのか
- 主人公ルイーズが身に付けた未来を見通せる力(表義文字)
- 異星人からのメッセージは何だったのか
- 3000年後に人類に協力を求めることになるから、今、武器(表義文字)を与えに来た。
- 中国の偉い人には何て伝えたのか
- 「戦争は勝者ではなく未亡人を生むだけ」と繰り返し伝えたようです。これは、パンフレットに書かれていました。
上映中「翻訳字幕ないじゃないか」と思いながらみていました。
- カンガルーの話は本当?
- 一時期そう言われていたのは俗説で、現地の言葉で「カンガルー類」を指す「gangurru」が語源。
メッセージとばかうけ
メッセージのポスターを見てみましょう。
『ある日突然、巨大飛行体が地球に。
その目的は不明 ―』
のコピーとともに、外観や質感がはっきりわからない謎の巨大物体が中央に浮いています。
周りの景色と比較してもその大きさがわかります。
しかし、話題となったのはその謎の巨大物体。
これが「『ばかうけ』じゃないか?」といわれています。
メッセージの謎の巨大物体はばかうけなのか?
真偽を確かめるため、特殊なソフトをつかって謎の巨大物体にかかっている影を取り除いてみます。
ショックです。間違いありません。『ばかうけ』です。
スポンサーに栗山米菓の名も刻まれているのでしょう。
メッセージの宇宙船はばかうけから影響を受けたと監督が明言
よくあるコラかと思ったら、監督が本当に明言していています。
画像だとコラと思われそうですが、しっかりyoutubeに監督からの言葉として残っていますね。
「ご推察の通り宇宙船のデザインは“ばかうけ”に影響を受けた。本当だよ」 本当に言っている。
ジョークのある監督さんです。
メッセージ 公式リンク
映画『メッセージ』
上映時間:116分
公式サイト:http://bd-dvd.sonypictures.jp/arrival/
メッセージ キャスト&スタッフ
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:エリック・ハイセラー
原作:テッド・チャン(「あなたの人生の物語」ハヤカワ文庫刊)
撮影監督:ブラッドフォード・ヤング
プロダクション・デザイン:パトリス・ヴァーメット
音楽:ヨハン・ヨハンソン
キャスト:
ルイーズ・バンクス:エイミー・アダムス
イアン・ドネリー:ジェレミー・レナー
ウェバー大佐:フォレスト・ウィテカー
ハルペーン:マイケル・スタールバーグ