『ブレードランナー』は、1982年公開されたアメリカ映画。
フィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作としている。
『ブレードランナー2049』はその30年後を描く作品となっています。
もくじ
前作『ブレードランナー』を振り返る
2019年、酸性雨が降りしきるロサンゼルス。強靭な肉体と高い知能を併せ持ち、外見からは人間と見分けが付かないアンドロイド=「レプリカント」が5体、人間を殺して逃亡。「解体」処分が決定したこの5体の処刑のため、警察組織に所属するレプリカント専門の賞金稼ぎ=「ブレードランナー」であるデッカードが、単独追跡を開始するが・・・。
引用:ブレードランナー
ブレードランナー 主な登場人物
- リック・デッカード
- ロサンゼルス市警の特殊メンバー、ブレードランナー。ブレードランナーは、地球へ忍び込んだレプリカントを「廃棄」するのが仕事。
- レイチェル
- ネクサス6型最新モデルであり、エルドン・タイレルの姪の記憶を移植されて自分が本物の人間だと信じていた。実験体のため他のネクサス6型と寿命が同じなのかは不明。
- ロイ・バッティ
- 脱走したネクサス6型レプリカントたちのリーダーである。頭脳明晰で戦闘能力も高いが、変化していく感情に戸惑いを見せている。
- ガフ
- ロサンゼルス市警所属のブレードランナーであり、ハリイ・ブライアント警部の部下。紙を折って小さな折り紙作品を作る癖がある。デッカードに「レイチェルの寿命は短い」と言い残して立ち去る。
画像:Blade Runner 30th Anniversary Trailer
ブレードランナー2049はブレードランナーから30年後の世界 その空白の30年
『ブレードランナー2049』はそのタイトルの通り、前作ブレードランナーから30年後の作品となっています。その空白の30年を埋めるショートフィルムも公開されています。2049の公開前に観ておくことでより本編が楽しめると思います。
2019年 ブレードランナー
リック・デッカードがレイチェルという名のレプリカントと共にロサンゼルスから逃れる
レイチェルははネクサス6型らしいが、寿命が他のネクサス6型と同じなのかは不明
2020年
タイレル・コーポレーションが、より寿命が長い新たなレプリカントモデル ネクサス8Sを発表
2022年 ブレードランナー ブラックアウト2022
EMP(電磁パルス)爆発により世界規模の停電、世界中で大規模な崩壊が起きる。
ブレードランナー ブラックアウト2022は短編16分のアニメーション作品
監督は、カウボーイビバップ、サムライチャンプルー、アニマトリックスの渡辺信一郎。
youtubeに全編公開されていますので、実際の映像を見るのが一番かと思います。
『ブレードランナー』のガフも登場しており、「あの時逃がすんじゃなかったな デッカード」とつぶやく。しかし、アニメ版を音声のみ聞いていると『攻殻機動隊』だな。ちなみに、公開は『ブレードランナー』の方が先です。
内容は2022年レプリカントたちが意図的に電磁パルスを利用したテロを起こし、すべてのデータ(バックアップデータ含む)を破壊します。それにより、出生記録などが全て失われ誰がレプリカントなのか判断するすべがなくなる。
2023年
レプリカント禁止法が施行される
2025年
新たな企業、ウォレス・コーポレーションが世界の食糧危機を救い強大な力を持つ
2030年
レプリカント禁止法が廃止される
2036年 2036:ネクサス・ドーン
ブラックアウトが2022年で、さらにその14年後の世界が舞台(ブレードランナー2049の13年前ってことですな)。
デッカードが恋人の女性レプリカント《人造人間》と共に姿を消してから17 年後、2036 年の世界。
そこでは、レプリカントの新たな創造主となる科学者ウォレス(ジャレッド・レト)が、<巨大な陰謀>を目論んでいた――
『ブレードランナー』の監督リドリー・スコットの息子、ルーク・スコットが監督を務めている。
2048年 ノーウェア・トゥ・ラン
『ブレードランナー2049』の舞台である2049年の一年前、2048年の世界―。
ロサンゼルス市警は“ブレードランナー”組織を強化し、違法な旧型レプリカント《人造人間》の処分を徹底していた。軍から逃げ出し、この街にたどり着いた旧型の違法レプリカントであるサッパー(デイヴ・バウティスタ)は、トラブルを避け静かな暮らしを送っていたが……
監督はルークストック。
映像に登場する本「権力と栄光」は以下のような内容となります。
戒律を冒した神父はそれでも神聖なのか?酒を手放せず、農家の女と関係を持ち私生児までもうけてしまう通称「ウィスキー坊主」は、教会を悪と信じる警部の執拗な追跡を受け、道なき道を行く必死の逃亡を続けていた。だが、逮捕を焦る警部が、なじみの神父を匿う信心深い村人を見せしめに射殺し始めた時、神父は大きな決断を迫られる―共産主義革命の嵐が吹き荒れる灼熱の1930年代メキシコを舞台にした巨匠の最高傑作。引用:権力と栄光 グレアムグリーンセレクション ハヤカワepi文庫
2049年 ブレードランナー 2049
地球上の生命は限界に達し、社会はレプリカントと人類に分断される
ブレードランナー2049でデッカードのレプリカント議論に終止符は打たれるのか
『ブレードランナー』のデッカードはレプリカントなんじゃないのか、という話。
実際、ファイナルカット版ではレイチェルがデッカードに「あなた自分でテスト受けたことある?」という会話や、ガフが作ったユニコーンの折り紙(つまりガフはデッカードの夢の内容を知っている)など、デッカード=レプリカントを示唆するシーンがあることからも、リドリースコットの意図として作られているように思います。
が、実際のところは構成の詰めがあまく矛盾が生まれた結果のようで、『ブレードランナー』を見た限りでは、デッカードがレプリカントと思えるような振る舞いはないと感じます。
実際は前出の通り制作上のミスによるもので意図的な表現では無かったが、スコット自身は「デッカード=レプリカント」というアイデアを気に入っており、それを示唆する表現である「デッカードが見るユニコーンの夢」のシーンを撮影作業終盤に撮影し、劇場公開版に入れようとした。しかし当時のプロデューサー達は「芸術的すぎる」と拒否した。引用:ブレードランナー – Wikipedia
ただ、こういった観覧者側がいろいろと想像できる余地があるのも面白く、2049でその答えがあるのか分かりませんが無粋な内容でないことを願います。
ブレードランナー2049 主な登場人物
- K
- ロサンゼルス市警に所属していたブレードランナー
画像:映画 『ブレードランナー 2049』 特報
- リック・デッカード
- 30年前、レプリカントのレイチェルと逃亡した元ブレードランナー
画像:映画『ブレードランナー 2049』予告
- ネアンデル・ウォレス
- レプリカント製造における遺伝子工学と記憶移植メソッドを改良し、従順で統制しやすいレプリカントを誕生させた。やがてレプリカント禁止法が廃止され、自ら開発したネクサス9型を市場へ再導入する。両目とも盲目。
画像:2048:ノーウェア・トゥ・ラン
- ジョイ
- ウォレス社の家庭向けのAI搭載ホームオートメーションシステム。ホログラムとして現実世界に実在するようにみえるが、触れることはできない。孤独なKの理解者。
画像:2048:ノーウェア・トゥ・ラン
ブレードランナー2049 公式リンク
映画『ブレードランナー 2049』
公式サイト:http://www.bladerunner2049.jp/
公式Facebook:https://www.facebook.com/BladeRunnerMovieJP/
公式Twitter:https://twitter.com/bladerunnerJP
2049年、貧困と病気が蔓延するカリフォルニア。
人間と見分けのつかない《レプリカント》が労働力として製造され、人間社会と危うい共存関係を保っていた。
危険な《レプリカント》を取り締まる捜査官は《ブレードランナー》と呼ばれ、2つの社会の均衡と秩序を守っていた―。
LA市警のブレードランナー“K”(R・ゴズリング)は、ある事件の捜査中に、《レプリカント》開発に力を注ぐウォレス社の【巨大な陰謀】を知ると共に、その闇を暴く鍵となる男にたどり着く。彼は、かつて優秀なブレードランナーとして活躍していたが、ある女性レプリカントと共に忽然と姿を消し、30年間行方不明になっていた男、デッガード(H・フォード)だった。
いったい彼は何を知ってしまったのか?デッガードが命をかけて守り続けてきた〈秘密〉―
人間と《レプリカント》、2つの世界の秩序を崩壊させ、人類存亡に関わる〈真実〉が今、明かされようとしている。引用:ブレードランナー2049
ブレードランナー2049 スタッフ&キャスト
製作総指揮:リドリースコット『エイリアン:コヴェナント』
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ『メッセージ』
出演:ライアン・ゴズリング『ラ・ラ・ランド』 ハリソンフォード『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
キャラクター原案:フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
原案:ハンプトン・ファンチャー
脚本:ハンプトン・ファンチャーandマイケル・グリーン